2026年4月、Xのアルゴリズムがまた変わった。
タイムラインを眺めていると、絵描きさんたちの悲鳴がすごい。「インプレッションが激減した」「今まで届いていた人に届かなくなった」「フォロワーが増えない」――こんな声が溢れかえっている。
正直に言う。
僕はまったく影響を受けていない。
なぜなら、Xの運用を完全に自動投稿に切り替えていたからだ。
そもそもなぜ自動投稿にしたのか
僕のXアカウントにはありがたいことに約26.8万人のフォロワーがいる。だけど、僕はここ数年、Xに対して「育てる場所」という意識をほとんど持っていない。
理由はシンプルで、他人の庭に全力投球することのリスクをずっと感じていたから。
プラットフォームというのは、運営側がルールを決める場所だ。今日まで有効だった戦略が、明日のアップデートひとつでゴミになる。アルゴリズムの変更、規約の改定、最悪の場合はサービスの終了。そのすべてが自分のコントロール外にある。
だから僕は、Xを「作品の存在を知らせるための窓口」と割り切って、自動投稿で回す体制に移行した。投稿の時間も内容も仕組み化して、僕自身がXに張り付く必要がない状態を作った。
その結果どうなったかというと、アルゴリズムが変わろうが、インプレッションが上がろうが下がろうが、僕の日常には1ミリも影響がない。
プラットフォーム依存の本当の怖さ
今回のアルゴリズム変更で苦しんでいる絵描きさんたちを見ていて思うのは、「プラットフォーム依存」の怖さは、数字が落ちることそのものじゃない、ということ。
本当に怖いのは、精神的に振り回されることだ。
「いいね」の数が減った。リーチが落ちた。フォロワーが増えなくなった。これらの数字の変動に一喜一憂して、本来やるべき「絵を描く」という行為に集中できなくなる。インプレッションを稼ぐための絵を描き始める。バズるかどうかが作品の価値基準になってしまう。
これは本末転倒だ。
クリエイターにとって一番大切なのは、作品のクオリティを上げ続けることであって、SNSの数字を追いかけることじゃない。
自分の城を持つということ
僕はこのブログ「ふぇにょんの流儀」を、自分のドメインで運営している。SNSでの宣伝は一切していない。それでも、検索やリンクを通じて読んでくれる人がいる。
これが「自分の城を持つ」ということだ。
自分のドメインで、自分のサーバーで、自分のコンテンツを管理する。Googleのアルゴリズムに多少の影響は受けるとはいえ、コンテンツそのものが消えることはない。誰かの判断で突然アカウントが凍結されることもない。積み上げたものは確実に自分の手元に残る。
SNSはあくまで「導線」であって、「拠点」にしてはいけない。拠点は自分の城に置く。これが僕の考え方だ。
クリエイターが今すぐやるべきこと
偉そうに聞こえるかもしれないけど、今回の件をきっかけに改めて言いたい。
自分のメディアを持とう。
ブログでもポートフォリオサイトでもいい。自分のドメインを取って、自分のコンテンツを自分の場所に置く。それだけで、プラットフォームの変動に対する耐性が劇的に上がる。
SNSは便利だ。拡散力もある。でもそれは借り物の力であって、自分の力じゃない。
借り物の力に依存するのではなく、自分の足で立てる場所を確保しておく。それがクリエイターとしての最大のリスクヘッジだと僕は思っている。
自動投稿という選択肢
最後にもうひとつ。
SNSを完全にやめる必要はない。ただ、SNSに費やす時間と精神力を最小化する仕組みを作ることは、めちゃくちゃ大事だと思っている。
僕の場合は自動投稿。ブログを更新しても自動でXにもあえて流さない。過去の作品だけが定期的に自動で投稿される。僕がやることは「良い仕事をする」ことだけ。あとは仕組みが勝手にやってくれる。
アルゴリズムが変わった? ふーん、そうなんだ。
これが今の僕の正直な感想だ。
この余裕は、準備していたから得られたもの。先にリスクを想定して動いた結果だ。
備えあれば憂いなし。
他人が用意した場で踊らされてるのはダサい、利用してやるぐらいでいたほうがいい。プラットフォームに振り回されるのは、今日で終わりにする。
これも「文句言われる負債」をなくすひとつの手だ。
