先日、帝国ホテルにて開催された『ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ/Ⅲ HD-2D』の打ち上げパーティーに出席させていただきました。 一人のファンとして、そして制作に携わったイラストレーターとして、心震える時間を過ごしてまいりました。守秘義務の範囲内で、当日の想いを綴らせていただきます。
■ 1986年、広野を行く
私は1986年生まれ。ドラゴンクエスト第1作目が誕生した年に生を受けました。 物心ついた時からその世界に魅了され、冒険と共に育ってきた私が、39歳になった今、生みの親である堀井雄二さんや伝説を築いてきたスタッフの皆様と同じ場所に立っている。その事実に、改めて身の引き締まる思いでした。
■ 額装された「ローラの愛」

会場で何より驚き、感動したのは、昨年の東京ゲームショウ(TGS)の際に差し入れとしてお渡ししたお菓子の箱に描いたイラストが、額装されて会場の特等席に飾られていたことです。 時を超えて大切に保管し、このような晴れの舞台に連れてきてくださったチームの皆様の温かさ。単なる仕事相手ではなく、心を通わせた「仲間」として迎え入れていただけているのだと実感し、胸がいっぱいになりました。
■ 「愛」が繋いだ、遥かなる旅路
会場では、IP管理の皆様や現場の最前線で戦うスタッフの方々から、 「上手い絵を描く人はたくさんいる。でも、ふぇにょんさんの絵には『鳥山先生へのリスペクト』と『作品への愛』が溢れている。だからこそ、あなたにお願いしているんです」 という言葉をいただきました。 私が守り続けてきた「鳥山先生とドラクエの世界への敬意」という根幹を、プロの皆様が真っ直ぐに受け取ってくださっていたこと。これこそが、私にとって何よりの勲章です。
■ 20年越しの勇者の挑戦
かつて20代の頃、コンサート会場で堀井雄二さんを遠くから見つめることしかできなかった一ファンだった私。それから約20年、がむしゃらにペンを動かし続け、今こうして「制作関係者」としてお隣でお話しさせていただいている。 あの日の自分に「いつか隣に立てる日が来るぞ」と教えてあげたい……そんな想いが溢れました。
堀井さんは私の言葉に温かく耳を傾け、まるで冒険の仲間を迎え入れるような笑顔を見せてくださいました。私の描いたイラストを前に、堀井さんがかけてくださった言葉。鳥山先生を誰よりも近くで見てこられた堀井さんに、私の絵の中に宿した「愛」を肯定していただけたことは、これまでの苦労がすべて救われるような、人生最高の「答え合わせ」となりました。今日が命日でもよい、それくらい感激しました。
また、パッケージアートを手掛けられている生島直樹さんをはじめ、多くのクリエイターや社員の皆様と刺激的な対話をさせていただいたことも、大きな財産となりました。私は普段表に出ることはないのでとてもとても貴重な時間でした。今後もどこかに呼んでいただけたら積極的に参加しようと固く決意をいたしました。
■ そして伝説へ…
パーティーの最後、私は皆様にこうご挨拶させていただきました。
「またいつでも、ルイーダの酒場で私を呼んで、仲間に加えてください!▼」
これからも、鳥山明先生の魂を感じていただけるような、そして皆様にワクワクをお届けできるような絵を描き続けていきます。 素晴らしい場を用意してくださったスクウェア・エニックスの皆様、堀井雄二様、プロデューサーの早坂様、本当にありがとうございました。

これからも「フリーランスサイヤ人」として、レベルを上げ続けます。
