今日はとある大型タイトルの配信イベントを、仕事をしながら事務所で静かに見守っていました。
新商品や各種サプライの新情報。 画面いっぱいに映し出される、作品の「顔」となるビジュアルたちを眺めながら、胸に込み上げるものがありました。
華やかなステージ、会場を包む歓声。 そして、ゲストがカードを食い入るように見つめる姿。 あの空間でスポットライトを浴びているのは、間違いなくあの絵たちです。
ふと、こんな言葉を思い出しました。 「陰徳(いんとく)を積む」。
人に知られないように善い行いをすること。 そして最近は、「名前を出さないことで、作品がいちばん強くなる状態」だとも感じています。
大規模なプロジェクトで、 構造上、いちばん視線が集まる部分を任されながら、 あえて名前が出ず、会場にも呼ばれず、 ただ作品だけが一人歩きして称賛を浴びていく。
一見すると、少し寂しい立場に見えるかもしれません。
でも、運や流れの視点で見ると、これはむしろ最強の状態なんですよね。
自分の分身たちが表舞台で何万人もの人を熱狂させている一方で、 本人は影にいて、そのエネルギーを静かに受け取っている。 外に放たれた熱を、内側に溜め込んでいるような、表には見えない元気玉が、静かに溜まっていく感覚です。
実は先日、業界の大先輩と二人きりで言葉を交わす機会がありました。
そこで頂いたのは、自分の「個」が完全に消え、作品の世界と一体化できたことを認めてもらえるような言葉でした。
名前というラベルがなくても、 「本物」だと感じてもらえれば、それが正解。 この秘め事(シークレット)を胸に持っているだけで、私は十分です。
ステージの上の彼ら(カードたち)は、本当にいい顔をしていました。
今日は一人でアルギニンで乾杯して、 その熱と徳を、次の仕事のために受け取っておきます。
