イラストレーターのIxy(イクシー)さんの著書『それでイラストで食べていけるの?』を読んだ。
この本、これから絵を仕事にしたい人だけじゃなく、自分みたいに現場でずっと戦ってきた人間にとっても、今の時代の「稼ぎ方」を突きつけられる刺激的な内容だった。
特に衝撃を受けたのは、イクシーさんほどのトップクリエイターでも、純粋なイラスト制作による収入は全体の1割程度とはっきり明言されていたこと。 これ、今の時代のクリエイターのリアルを象徴しているよね。
「描く技術」以上に「売る戦略」の時代
本の中でイクシーさんは、これからの生存戦略として「インフルエンサー型絵描き」の重要性を説いている。単に絵が上手いだけじゃなく、SNSでの発信力やフォロワー数という「数字」を武器に、自分の価値を最大化していく戦い方だ。
今のトレンドを考えれば、それは間違いなく正解だと思うし、戦略としてめちゃくちゃ合理的。読んでいて「なるほどな」と共感する部分ばかりだった。
実は、コロナ禍で世の中が閉塞感に包まれていたとき、私はイクシーさんの配信を見て、生きる元気をもらっていた。 一人で頑張っていると心無い人たちに「孤独(笑)」などとバカにされがちだけど、トップ層はただ孤独なわけじゃなくて誇り高い「孤高」だという言葉に、涙が出そうなくらいに刺さった2022年のことだ。
彼の発信には、単なる技術論を超えた、人を動かすパワーがある。だからこそ、この「インフルエンサー型」という考え方の説得力を誰よりも強く感じているんだ。
でも、同時にこうも思った。 「……あれ、ならガチの制作現場一本でやってきたのって、実は相当すごいんじゃね?」
公式の現場で13年、積み上げた「信頼」の重み
私はこれまで13年以上、フリーランスとして国民的タイトルの公式イラストレーターとして仕事をしてきた。
正直フォロワーさんを数字として見たり、媚びたりするのが嫌なので、インフルエンサーとしての立ち回りをメインにするのではなく、ひたすら現場が求めるクオリティに応え、納期を絶対守り、クライアントとの信頼を積み上げてきた。
イクシーさんのような戦略的なトップ層が「制作収入は1割」という今の時代に、あえて「制作の現場」のど真ん中に居続けて、たくさん結果を出せてきた。 この歩みは、実はかなり稀有で、誇れることなんだなって再認識できた。
イクシーさんからのフォローと、これからの俺
ありがたいことに、著者のイクシーさん自身もふぇにょんのことをフォローしてくれている。
戦略的に時代を勝ち抜いているイクシーさんに、現場叩き上げの私の活動を見てもらえているのは、純粋に嬉しいし、自分のやってきたことが間違っていなかったという自信になる。
もちろん、今のスタイルに甘んじるつもりはない。 本を読んでSNSの重要性も改めて感じたから、最近は過去の絵を自動投稿する仕組みを作ったりして、自分のSNSを「資産」として整え始めてる。
これからは、これまで積み上げた圧倒的な経験という余裕を持って、もっと「自分が本当に描きたいもの」——例えば、みんなが見たかったあの作品の裏側やifなど、発信力も活用しながらフルコミットしていきたい。
そして、もうひとつ大事な野望がある。 それは、仕事の結果だけでなく「自分自身の見た目」も磨き上げること。
現場で圧倒的な結果を出しつつ、本人もシュッとしててカッコいい。 「結果も出していて、見た目も良い」 そんなイラストレーター、なかなかいない。
技術も、実績も、そしてビジュアルも。 全部揃った「唯一無二」の存在を、私は本気で目指している。
まとめ
『それでイラストで食べていけるの?』は、自分の現在地を客観的に見るための最高の鏡だった。
「自分はまだまだ」と思うんじゃなく、「ここまでやってきた俺、マジで頑張ってきたし、すごいじゃん!」ってポジティブに自分を認められたのが一番の収穫かな。
自分の武器が何なのか、あるいは今の時代の戦い方に迷っている絵描きがいたら、間違いなくヒントが見つかる一冊だ。
ちなみにアフィリエイトはやってないので、気になった人は自分で検索して読んでみてください。それだけの価値はあります。
