2025年5月2日。
カンボジアから一通の手紙と、大量の写真が届いた。
僕が寄贈した「ふぇにょんの井戸」が、ついに完成したのだ。
送られてきた写真を見て、正直震えた。
そこには、僕が描いたロゴマークと、それを見て笑う子どもたちの姿があったからだ。
泥水から、命の水へ
綺麗な結果だけ見せても意味がない。
これが、井戸が作られるまでの「戦い」の記録だ。
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巨大なドリルで大地を穿ち、泥まみれになりながら水源を探す。
カンボジアの乾いた大地から水を引き上げるのは、決して簡単なことじゃない。
簡易的な手押しポンプではない。学校数百人の命を支えるための「大型深井戸」だ。
モーターで水を汲み上げ、衛生的な貯水タンクへと送る本格的なインフラ設備。妥協は一切しなかった。
掘り当てた瞬間、作業員のおじさんが汲み上げた水をそのまま飲んだ。
その映像を見たとき、「あぁ、届いたんだな」と実感した。
国境を超えた「落書き」
今回、どうしてもやりたかったことがある。
井戸のプレートに、僕のトレードマークである「サメ(背びれ)」のイラストを刻むことだ。
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「ふぇにょんの井戸(fenyo-n’s Well)」
日本とカンボジアの国旗の間に、堂々と刻まれた僕のマーク。
現地からの報告書には、こんな素敵なエピソードが記されていた。
「子どもたちが、プレートに書いてある絵によく気づいています。
『なんの絵だと思う?』『面白い絵だね』って、よく話しています」
ルー小学校・完成報告書より
子どもたちには「サメ」なんて馴染みがないかもしれない。
もしかしたら「水の神様」だと思っているかもしれないし、ただの不思議な形に見えているかもしれない。
でも、僕の描いた線が、言葉の通じない子どもたちの会話の種になっている。
「絵」という共通言語が、国境を超えて伝わった瞬間だ。
イラストレーターとして、これ以上の報酬はない。
未来への投資
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見てくれ、この笑顔。
この子たちが、もう泥水を飲まなくて済む。
トイレ掃除ができる。手を洗える。学校に来るのが楽しくなる。
「井戸の水は手洗いやトイレ掃除など、学校と子供の衛生環境を劇的に良くしてくれます。
最後に、支援者にご健康、ご成功、ご幸せになるように祈っております」
「祈っております」
この言葉の重み。
僕はお金を出しただけかもしれない。でも、彼らは僕の人生の幸福を、本気で祈ってくれている。
フリーランスは孤独な戦いだ。
でも、地球のどこかに、僕の活躍を祈ってくれている数百人の子どもたちがいる。
そう思えば、どんな理不尽な仕事だって乗り越えられる気がする。
現地からの動画レポート
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水が出た瞬間の歓声や、子どもたちの声をぜひ聞いてみてください。
(※再生ボタンを押すとその場で流れます)
🎥 井戸を掘っている様子
📸 井戸前の集合ビデオ
💧 掘りたての水を飲む作業員
👧 子どもたちからの自己紹介
また、次を描くために
この井戸はゴールじゃない。
僕が絵を描き続け、稼ぎ続けることで、また世界のどこかに「笑顔」を作れるかもしれない。
「ふぇにょん」というふざけた名前のイラストレーターが、世界に爪痕(サメの背びれ)を残していく。
それもまた、面白い人生の描き方だと思う。
よし、また働くか!
ふぇにょん
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