investor(2019~)

投資家として一歩を踏み出したのは2019年。

すでにフリーランスのイラストレーターとしてはだいぶ活躍させていただき稼いではいたが、どうにも不安がなくならない。

「いつまでこの仕事が続くのだろうか」「取引先から急に依頼がなくなったらどうしよう」

こんな不安が常につきまとっていた。

幸い仕事以外でのお金遣いは全く荒くなく、むしろ大学生よりも節約しているような毎日を送っているので散財や固定費でGAME OVERになる心配はまずないがやはり毎日が不安。貯金もあるが今の利率ではとても増えはしないし、将来食いつぶしていくことになる。

どうしたものか。

そう思っていたときにYou Tubeで出会ったのが投資だ。まだコロナ前だったので今のように投資ブームになる前だった。

「高配当投資」に惹かれた。

三ヶ月に一回など決まったときに投資している金額の何%かが配当として振り込まれる不労所得。

不労所得、この響きに惹かれた。もし自分が仕事をしなくてもお金が働いてくれる。いうならば安心を買える…!

思い立ったらすぐに行動する私は早速、楽天証券に申し込み講座を作った。

「SPYD」という銘柄に2000万円ほど入れた。まだまだ貯金の半分以下だから十分余剰資金。

初めての配当金

これにより三ヶ月に一回、15万円くらいの不労所得を得られるようになった。初めての配当は感動した。本当にもらえるんだ!と。

しかし配当金が振り込まれるたびに税金が取られる。しかも米国株なので日本と米国の二重課税。福利を増やすために、結局使うことなくそのまま再投資。

安心をかっていたつもりだったがしばらくして「税金が引かれた分少なくなったお金を再投資する意味ってなくない?」そう気づいた。

もちろんこの配当を生活費の足しにする人にとってはとても助かるもの。しかし約一年間、結局自分は一度もつかわなかった。そして一年でもらえた配当は約100万円。2000万投資してもたった100万円。利率としては約5%なので銀行に貯金しているよりは遥かに良かったがもっと効率がいい方法がないかを模索した。

失敗

ここで色々な投資方法を模索することになる。

日本の個別株、米国の配当のある個別株などにまだ余剰資金があったので色々と試し分散投資をしてみた。

コカ・コーラやP&Gなど安心感が高くも配当金が出る企業に分散をした。

しかしそれぞれの毎日の値動きの変動が気になって日常生活にまったく安心感がない。配当と言っても三ヶ月に一度各株から1~2万振り込まれても特に嬉しくない。また個別株は特にいつ売買すればいいのかタイミングを読むこともすごく難しい。専業で株主をしているわけではないので各社の決算を読んだりする気力もなく、ここでまたもやつまづく。

コロナショック

そうこうしているうちに2020年3月にコロナショックがきて少し含み益だった株はほぼすべてが含み損に。SPYDも配当金が減配された。

もらえる配当金も状況によって減らされることを知った。安定はない。これでは予定が狂う。しかもこれ以上減る可能性もあるし、そんな不安定なものにさらに投資をする勇気はなかった。個別株の中には回復は割と早いものもあったが、回復まで待つ時間も惜しかったので2020年末にすべて売却した。

およそ-300万円の損害。

インデックス投資へ

まだまだ第一線で仕事もするので「株の負担はなるべく減らしたい、でもできれば負けたくない。」そう自分の中で方向性が固まった。

1位は取れなくても平均さえ取れればいい。そう思った自分の最適解は結局「インデックス投資」だった。

インデックス投資は素人が市場のプロと渡り合えて寝てても「平均点」が取れる便利な投資方法。

それを知り「敗者のゲーム」「インデックス投資は勝者のゲーム」などたくさんのインデックス投資の本を読み漁り、インデックス投資一本に集中することにきめた。

ウォーレン・バフェットイチオシの米国S&P500も捨てがたかったが、「全世界株式オールカントリー」略してオルカンにすることにした。アメリカだっていつ調子が悪くなるとも限らないのでどうせなら世界中に投資ができるこちらの銘柄に決めた。オルカンがだめになるときは世界が滅ぶ時だ。

一度決めたらもう突っ走る私は全ての分散させていた株を得してようが損してようが売却し、貯金もほぼ全てオルカンに投資。2021年1月ごろ、総額8000万ほどになった。ここで嫉妬する人は本質が見えていない。10年近く派手な遊びもせず贅沢もせずに仕事をがむしゃらに頑張って蓄えた努力の結晶だ。

インデックス投資の利率は平均して年/3%~5%と言われるので決して高いものではないが投資している金額が多ければ多いほどその分増える金額も増す。ちなみに8000万円あれば何もしなくても年/200万~400万は増える計算。配当もないので高配当投資より良い。人によってはFIREも可能な額だ。もちろん投資なので減ることもあるがその時はグッと我慢して売らなければ良い。いずれ株価は戻ることは今までの歴史が証明済みだ。

とにかく売却をしなければ税金を取られることもなく、積立と複利で雪だるま方式でどんどん増え続ける。世界経済は今後も人口は増え続けるし発展するはずなのでランダムウォーク(ジグザグ)ではあるが、右肩上がりに成長していくはず。全世界だと今はアメリカの比率が高いが、その時の状況によって勝手に良い国の比率を上げるように調整してくれるので忙しい自分には株につきっきりにならないですむ最高の投資方法だった。

自分がすることは毎月労働で稼いだ金額を積み立てるだけ。それも設定していれば放置で良い。あとは寝てるだけで恐らく2~30年後には貯金よりも遥かに増えているという寸法だ。贅沢に使うわけではない。あくまでいざというときの守りの資産をつくるのだ。もし本当に必要なときはいつでも売って現金にすることもできる。

結論

私のように本業が忙しく、なるべく株や投資に労力をかけたくない場合は「インデックス投資」が最適解だった。

金額が金額だけに現在も毎日100万単位で増えたり減ったりしているがトータルで増えている金額は自分の労働収入をはるかに超えている。

自分がいくら働いても1晩で30万円稼ぐことが限界だが、オルカンは1晩で200万稼ぎ出すときもある(もちろん減ることも。)

売らなければそれらはしょせん含み益で、絵に描いた餅だが時間を味方につける投資方法なだけあってとにかく早く始めることが一番重要だ。

自分も2019年から始められていてよかったと思う。本当は10年前から始めたかったが今が一番若いので[たられば]をいってもしかたがない。

こうして「高配当株」「個別株」を彷徨い、たくさん失敗もして損害も出したが幸い致命傷にはならず、勉強できたのでとても成長できた。

これによって「いつ仕事がなくなるかわからない」不安から多少は解消された。未だ不安がなくなることはないが、自分よりも遥かに資産も稼ぎもある方に「100億円持ってる方々もきっと同じ気持ちだ」とアドバイスも頂いたので、そういうものだと割り切る。そして「不安がある人のほうがあぐらをかかずにずっと走ることができるので、そのまま突き抜けよう」とも言われたので、これからも投資をしつつ、不安とは二人三脚で付き合っていくことにする。投資家人生はまだはじまったばかりだ。

関連記事